ALT(GPT)とは?

2017年11月14日

ALT(GPT)の概要
ALTとは、私たちの体の細胞の中で作られる酵素の一種のことで、主に肝細胞に多く存在しているものです。
普段は体内でエネルギーの代謝やアミノ酸の代謝を補助する働きをしており、体の機能を維持するのに不可欠となっています。
しかし、普段は細胞の中にあるはずのALTが何らかの原因で血液中に漏れてしまうことがあります。
これは肝細胞が壊れている状態であり、ALTの数値が高くなる=肝臓に障害が起こっている状態となります。

脂肪肝との接点
肝臓の数値にはALTのほかにASTというものがあり、肝臓に何らかの異常が起こっている場合はどちらの値も高くなります。
ALTの数値がASTの数値を上回っているケースでは肝脂肪や慢性的な肝炎が発症している可能性が高く、ASTの数値が高くALTは基準値を大きく超えていない状態では心筋梗塞などの病気を疑う目安になります。

基準値について
ALTの基準値は30IU/L以下とされ、31IU/L以上になっている場合は肝細胞が障害を起こしていると判断されます。
基準値内でありながら低い数値を保っているケースもありますが、原因は体の不調による一時的なもの、妊娠中、遺伝性のものなどが挙げられます。

ALT数値を高くする病気等
ALTが高くなることで発症のきっかけになる病気もありますが、ALTの数値が高くなる原因となる病気の症状もいくつかあります。

急性肝炎
急速に進行する肝臓の炎症で、ある種類の薬剤の影響で発症することもありますが、たいていはA型、B型、C型肝炎ウイルスへの感染を原因とします。
進行が早いものの、重くなることはほぼなく、数週間のうちに改善することがほとんどです。

アルコール性肝炎
お酒の飲み過ぎをきっかけとして発症する病気です。
過剰摂取によって代謝しきれなかったアルコールがもととなって肝臓が炎症を起こしている状態で、進行すると肝硬変のリスクが非常に高まります。
自覚できる症状には食欲不振、体のだるさ、発熱、疲労感などが挙げられますが、これらの症状をきっかけに肝臓の不調を察知する人は少ないでしょう。
飲酒を抑える、または禁酒することで症状は改善していきます。
定期的な検診と早期の対策が鍵となる病気です。

脂肪肝
肝臓の細胞のうち、約30%が中性脂肪に侵された状態のことを言います。
脂肪はもともと、有事の際に備えて脂肪を蓄える性質があり、万が一のときにはその備えからエネルギーを取り出して体内に供給します。
脂肪肝となる大きな原因は職の欧米化、そしてストレスなどによる暴飲暴食です。
自覚症状はほとんどなく、健康診断を受けて初めて症状の存在に気づく人が少なくありません。

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肝硬変
肝臓は本来、柔軟さを持った臓器なのですが、肝硬変の状態では岩のように硬くなり、大きさも小さくなります。
肝硬変は慢性肝炎などほかの肝臓の症状が進みきった果の症状であり、肝硬変の状態に陥ってしまった肝臓に早期治療という考え方はマッチしません。
肝硬変では幹細胞や血管の構造変わり、本来の機能を発揮することができなくなります。
その結果、血液の巡りも滞って肝機能が低下してしまいます。

Posted by nmakr